SHOWCASE
TONERICO:INC. × EXTO approach to concept
EXTOシリーズとは機能と意匠を高い次元で両立させた素材である。
精密な縦と横の溝(ライン)にフックや棚を取り付けることで、さまざまな用途に対応できる。いわゆる地と図の関係が完成されている。しかし今回は素材として見せるにとどまらない可能性を提案して欲しいということになった。
われわれが最初に考えたのは「アルミ以外のイメージ」である。普段生活している環境の中で全てアルミで覆われているイメージがないことに気づき、その他とのバランス(分量)が重要になると考えた。そして金属とは対照的な木質イメージを挿入できないかと考えていった。
次に考えたのは「変化」である。工業製品としての規則性は必然となっているので、素材の変化と共に煩雑にならないよう配慮しながら”恣意的に変化する空間”を検討していった。それぞれの特性に配慮した壁面と何かを想定したオリジナルパーツによって構成された独立壁の集合体となった。
結果的に前回までの1ボックス、1ルーム的表現とは対照的な空間構成となっている。現実の店舗や住宅にも今回のような分解、再構成というようなことは有効ではないかと感じた。
それにしてもEXTOの飽くなき探求心に感服したと共に、我々としても空間の原理に至るまで考えたことは今後の指針になったのではないかと感じている。
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【EXTO'S EYE】
*パーツを取り付けたイメージなど、今回は実際の商品を塗装したり実感を出すディスプレイにこだわりました。
*7枚目にある写真のsonolは特注色ではなく、ダイノックシートをカバーに貼ったものになり、アルミのクールな印象とはまた違った演出ができます。
*カウンター前を中心にして、放射線状にパネルを配置、そのパネルの中央を回転させる事で変化を生み出しました。見る角度、場所によって移ろい変わる空間に、回転によって付加される変化が新鮮です。
TONERICO:INC.
米谷ひろし、君塚賢、増子由美の3人により結成されたデザイン事務所。建築、インテリアから家具、プロダクトに至るまで多岐にわたり活動。ミラノサローネでも定期的にコンセプチュアルな作品を発表している。JCDデザイン賞金賞、グッドデザイン賞など受賞歴多数。
SaloneSatellite2005 Design Report Awardにて"MEMENTO"が最優受賞。
http://www.tonerico-inc.com/